週一回の連載企画とした回顧録の4回目。
MLB所属選手が誰も代表入りせず、オールNPB選手となり、
物足りなさと拍子抜けの中、いよいよ予選がスタートした。
日本は連勝スタートで始まったが、1次ラウンドは最初から問題ないとこだった。
相手はブラジル、中国。
日本の2軍チームでも勝てる相手だ。
しかし、
春先の大会で調整が万全でないのと、プレッシャーからか、日本の野球はつめが甘いものだった。
相手のレベルが低いからいいものの、こんな野球では先に行ったら勝てないというような内容だった。
戦前から緻密さでは日本が一番と野球解説者が太鼓判を押していたにもかかわらず、
格下相手にディレードスチールまでやられていた。
売りにすべき緻密さというところでブラジル戦、6番長野以下7,8と期待のもてない打者が並んでいたので
こだわりを捨てた采配をしなければいけないところ、坂本が初回2球でポップフライ。
これのおかげで2番角中が自分のバッティングができなくなった。
初球、2球目と待球せざるを得なくなり凡退。
内川の前にランナーを出さなきゃいけないのにこれで勢いがそがれた。
そして、先取点を許すことになる。
これを筆頭にミスが目立つ。
日本のミス以上にブラジルが細かい野球ができないので助かったが。
稲葉は転がせば1点の場面で三振。
何年野球やってるんだか・・・
その稲葉の打席でワンストライクスリーボールから糸井を走らせない。
2,3塁になれば稲葉も打ちやすくなり、相手にもプレッシャーがかかるのに
ベンチも冷静さと大胆さを失っていた。
長野はスリーボールワンストライクからコントロールの悪いピッチャーからボール球をフライにする。
ヒットが出る確率は客観的に見て低い状況で鳥谷が打って出てゲッツーを食らう。
身の程をわきまえ、自分でバントするなりセーフティするなり方法はあるのに。
それから終盤ワンアウト1,2塁で鳥谷にバントさせないベンチ。
相手がフォアボールくれて自滅したからいいもののワンアウトからでも送って代打阿部だったはずだ。
その前に4番糸井にバントさせているにもかかわらず、ベンチの意図がわからない。
その前の井端のタイムリーの後、代走本多で盗塁させて1点とりに行く野球もしなければいけなかった。
次の守備のことを考えていたとしても勝負に行かなきゃいけないし、
守りは坂本引っ込めて中田ファースト、本多セカンド、松井ショートで行けた。
松田は3塁線破ってショートがサードの中継に入っているにもかかわらず1塁どまり。
守りでも
歩かせる場面でタイムリーを打たれる。
相手のレベルに助けられているだけで情けない試合をみせられた。
この時点で優勝はないと思わざるを得なかった。
これで優勝できたら大会の仕組みとレベルが低く、将来につながらないだろうと思ったものだ。
プロらしいのは内川のバッティング。