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監督の資質

優勝は必ず積み重ねだ。

 

新球団楽天は寄せ集めの選手で100近く負けた。

今年のソフトバンクは、監督などいなくとも優勝したはずだ。

 

巨人V9は、ドジャースの戦法を取り入れ、

ONというスターの存在という幸運とともに達成された。

 

西武黄金時代は、策士・根本が巨人の野球を取り入れるべく

広岡、森を招聘し、

伊東、工藤を強引に入団させ、

秋山の成長、

石毛、清原というアマチュアスターの幸運な獲得により達成された。

 

ソフトバンクもダイエー時代は低迷していた。

ここでも根本が巨人の象徴・王を招聘し、大改革により

今の強さがある。

優勝し、強くするためには、チームとしての戦略により

成し遂げるということだ。

 

種をまき、積み重ねの末の結果。

 

監督は

人選からして

その戦略のうちの一つにすぎない。

 

監督に必要とされるのは、戦略に長けていることや

人材の適用、実力を見抜く目、育成指導力

ではない。

 

それより

人心掌握とブレーンの存在が大事になる。

 

人心掌握とは、働く選手の人心掌握というもの。

やりやすい環境をつくり、信頼関係を構築する。

 

それには、選手と歳が離れているより

近い方が、話も合い、方向が一致しやすい。

 

高橋は、選手時代から人望があるそうだから

古参より適任だろう。

 

監督を男にしたいと多くの主力選手に思わせれば

勝ちだ。

 

ブレーンとは、監督と意気が合い、チームの方針を

実践、選手へ落としこんでくれるコーチ陣だ。

 

結局、選手と多く触れ合うのは、コーチであり、

技術指導するのはコーチの仕事だ。

 

ここでも井端をコーチに据えたということで

井端の守備力というのは、今の選手でもその実力は

目標にできることがわかっているので助言に耳を傾ける。

 

井端もレギュラークラスでさえ、ビシビシ鍛え直すと公言している。

 

こう言えるのは、この間まで一緒にプレーしていて気心が知れているため、

厳しく接しても大丈夫という

自信があるのだろう。

 

これが、外部から

または、しばらく現場から離れていた年配の野球人を招いても、

選手に遠慮してしまったり、

逆に選手の気持ちを掴めない可能性がある。

 

ただ、年配の経験は、活用したい。

野村元監督のように理論を確立した人の意見、考え方は、

大事にして、球界で今後も醸成していくべきだ。

 

人心掌握とブレーンの確保が

監督の仕事のほとんどだ。

 

 

監督は、気持ちを通わせた選手の状態をゲームへ反映させる。

コーチからの情報を、ゲームへ反映させる。

 

あとは、負けた時の責任をとる。

ということになる。

 

言ってみれば、

監督は神輿の部分が多い。

 

巨人の監督ならなおさら、その部分が多い。

 

巨人の顔に、

これ以上ない切り札、高橋は監督になった。

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