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プロたるものは自己プロデュース

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本田がACミランで先発ゴールを決め、トップ下でカカとのコンビネーションを見せていた。

 

出だしは、まずまずといったところか。

 

しかし、最初は話題性や日本マーケットへの影響により出場機会が増えるから、

真価が問われるのはこれからだ。

 

中田が実力を認めさせ、どんどんのしあがっていったように

本田もさらにほかのヨーロッパの強豪クラブから欲しいと思われるようにこれからが勝負となる。

 

香川がマンU最初のシーズンで活躍したものの最近は不遇な立場にいるのも世界にはいろいろな

実力者がおり、移籍を繰り返し、若手が台頭するからだ。

 

だから、

活躍したと言っても明日はわからないのがプロ世界。

 

香川の代わりになる選手は他にもいるし、

戦術、相手、相性で使う選手は変わってしまうのだ。

 

そのためにも不動に地位を確立できるくらいにならなければならないわけ。

 

しかも、サッカー選手の寿命は短いので早急に結果を積み重ね、一気に登りつめる必要がある。

 

ところで、今や時の人となり、日本を代表するスターになった本田だが、

(なんでも世界の色男100人の中にも選ばれたとか)
昨年W杯出場を決めたときのPKで本田らしさが如実に現れていた。

 

この時、真ん中へ蹴った本田。

 

目立ちたがりの本田をよくあらわしたものだ。

あの場面、真ん中へ蹴って決めれば

「やっぱり本田はハートが強い。」

「本田は頼りになる。」

「日本のエースはやはり本田。」

という評価になる。

 

プロというのは、自己プロデュースをしてその価値を高める必要がある。

 

特に当時、

マンUでの存在を確立しつつある香川が、日本のマスコミに多く取り上げられ、

ファンも香川へ注目している中、もう一度自分へその目をむかせ、

エースの地位を取り戻さなければならない本田にとって格好のプロデュースする場面だった。

 

真ん中へ蹴って決めたことでメディア、評論家がこぞって本田を称賛する。

 

するとファンは本田はすごいんだとなり、サイドを狙って決めるより目立つので、プロデュース成功だ。

 

外したところで失うものは小さいから。

 

本田にとって(ほかの選手もそうだが)

W杯や日本代表の試合は、勝つことと同時に、自分の評価を高める手段でもある。

 

特に当時ビッククラブ移籍を目論んでいた本田にとって日本での存在価値を高めることは必須となる。

 

選手としての価値とタレントとしての価値で日本マーケットに影響を及ぼす商品となることで

ビッククラブは獲得してくれる可能性が増えるのだから。

 

案の定タレント戦略が功を奏し、今回ACミラン移籍に多額の金が動き、

本田グッズで何百億円もの収益をもたらすことになった。

 

そのために、

ACミランも10番を用意したり、大がかりな記者会見を開いたりして、

話題を振りまくことに躍起になったのだ。

 

目立つ振る舞いや

先日の突然子供を抱えての帰国、

帰国と同時の独占ロング記者会見。

そして今回のPK。

 

すべて自己プロデュースによる価値向上のための行動だ。

 

一番プロらしい奴だ。

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